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『片想い』
想い
浮かばなかった
言葉
うたわなかった
唇
想い
出せなかった顔
忘れ去った後の
海のしおざい
想い
出せなかった顔
けっして
忘れたおぼえは
ないはずなのに
どうしても
想い
出せなかった顔
微笑み
その
泣きそうだった
微笑み
「だいすき」と
動かせ
なかった唇
「だいすき」と
いくら
想っていても
心の中で
何度
つぶやいてみても
どれだけ
「だいすき」
だったか
自分でも
気付かなかった
心
女の子を
デートに
誘おうとする
瞬間にかぎって
いつも
ラブソングを
うまく
口ずさめない
どんなに
あなたのことを
想ってみても
あなたの面影は
いつも
涙と
ひきかえにしか
浮かんで
こなかった
まるで
泣いたことへの
同情としてだけ
多分
それが
片想いの証拠だね
女の子を
デートに
誘おうとする
瞬間にかぎって
いつも
しおざいの音を
忘れてしまう
あなたを
失ってからの
ぼくは
片想いが
くせになって
しまったよ