[0]:TOP
[1]:夏
『永遠の人』
自分に似た
生きものを
作ろうと思った
神様は
人を作った
けれど
人には
重大な欠陥があった
人は
誰かを
愛することが
できなかった
人に
愛を教えるために
神様は
人を
ふたつに切り離し
男と女を作った
それは
はるか遥か
遠い昔のこと
☆
風が吹いていた
夏の午後
うん
多分、夏の
風が
木々の葉を揺らし
石ころたちが
気持ちよさそうに
日向ぼっこしていた
ねぇ
そんな風景が
ふっと
浮かんだんだ
あなたを
はじめて見た時
だけど
あなたとは
それっきり
ただ街で
すれちがっただけ
何人もの女の子と
恋をしたはずなのに
あなたとは
またいつか何処かで
会える気がする
名前も知らない
あなた